NHKの朝ドラ『ばけばけ』の主題歌「笑ったり転んだり」を歌っているハンバートハンバートって知ってる? 知ってはいるけど、どのくらい有名なのか? 疑問になったので調べてみました。
そもそもハンバートハンバートって?
ハンバートハンバートは、1998年に結成された日本の男女デュオです。夫婦である佐藤良成さん(1978年生、神奈川県出身)と佐野遊穂さん(1976年生、東京都出身)により構成されています。
(参考:ハンバートハンバート公式サイト)
- 佐藤良成(さとう・りょうせい)
ボーカル、ギター、フィドル(バイオリン)、バンジョー、マンドリン、ウクレレ、ベース、ドラム、作詞・作曲担当 - 佐野遊穂(さの・ゆうほ)
ボーカル、ハーモニカ、ティン・ホイッスル、作詞担当
夫婦であり、3人の男の子の両親でもあります。
音楽的特徴
フォーク、カントリーなどをルーツにした楽曲と、別れやコンプレックスをテーマにした独自の詞の世界観が特徴的です。2人ともがメインボーカルを担当し、素朴で心に響く歌声が魅力です。
バンド名の由来
バンド名はウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』の主人公「ハンバート・ハンバート」から採られました。佐藤さんが当初フレンチ・ポップスのようなお洒落なバンドを目指していた際に、「フレンチ・ポップス=ロリータ」というイメージから命名されました。
キャリア
1998年 – 結成
2001年 – インディーズで初アルバム『for hundreds of children』発表
2003年 – ミディよりメジャーデビュー、アルバム『焚日』リリース
2010年 – ユニバーサルミュージックに移籍
2014年 – 米国ナッシュビルでレコーディングした『むかしぼくはみじめだった』をリリース
2025年 – NHK朝ドラ「ばけばけ」主題歌担当
ライブの魅力
ライブの魅力も外せません。二人のトークはユーモアにあふれ、観客との距離を一気に縮めます。生のハーモニーは音源以上に力強く、家庭の居間でくつろいでいるかのような雰囲気が広がると評判です。
代表作と人気曲
「おなじ話」(2005年)
彼らの代表曲として最も愛されている楽曲。全国各地のFM局でパワープレイを獲得し、人気を決定づけた名曲です。YouTubeでの公式動画は275万回再生を超える人気を誇っています。
FOLKシリーズ
2016年から続く人気企画で、2人きりの弾き語り演奏でカバー曲やセルフカバーを披露する特別なシリーズです。現在まで4作品がリリースされています。
その他の人気曲
- 「虎」- 又吉直樹氏が友情出演したMVでも話題に
- 「恋の顛末」- ドラマ「僕の姉ちゃん」オープニングテーマ
- 「ぼくのお日さま」
- 「夜明け」
CM・映画への楽曲提供
- 小田急電鉄CMソング「待ちあわせ」(2008年)
- ニチレイアセロラドリンクCM「アセロラ体操のうた」(2010年)
- 映画『ぼくのお日さま』主題歌「ぼくのお日さま」(2024年)
- NHK連続テレビ小説『ばけばけ』主題歌「笑ったり転んだり」(2025年)
アルバム作品
これまでに12枚のオリジナルアルバムを発表しており、次回作は作は2025年11月リリースのベスト・アルバム『ハンバート入門』です。
📱 SNSでの評判
ハンバートハンバートは以下の公式SNSアカウントを運営しています:
- X : @humbert_info
- Instagram : @humberthumbert_official
- youtube:humbertchannel
朝ドラ主題歌の反響
2025年8月19日に発表されたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主題歌起用について、SNS上で大きな反響がありました。この発表を受けて「ハンバートハンバート」「ハンバート」がXのトレンド入りしました。
🎵 ライブの評判
「めちゃくちゃ良かった♡もっともっと好きになりました!」
- 和やかなライブとトークがファンの心をガッチリ掴んでいる
- お客様の層に合わせた気遣い(途中休憩あり)も好評
「湯たんぽみたいなライブだった」
- 「佐藤良成が奏でる心地よいギターの響き、佐野遊穂の伸びやかな歌声、そして二人の声が重なったときの開放感。あっという間に多幸感に包まれる」
- 「聴くとやっぱり心地よいし温かい気持ちになる音楽」
- 「曲の中での強弱とかの表現も凄い」
🎤 楽曲に対するファンの反応
- 「どこか投げやりな要素が入っているハンバートハンバートの恋の歌が好きだ」
- 「歌詞の中の主人公が愛しくてたまらなくなる。肩を組んで励ましたい」
You Tube 「humbertchannel」「庭Tube」シリーズについて
2012年のチャンネル開設から13年続いている「humbertchannel」では、新譜のリリース情報、LIVEの映像、ツアー告知などを発信していますが、中でも、2020年のコロナ渦の頃に始まった、自宅の庭先でおしゃべりや様々な曲を演奏する「庭Tube」シリーズは人気のコンテンツです。
ハンバートの二人が、日常の出来事など何気ない話題を話した後、名曲のカバーや自身の曲を演奏するという内容ですが、時々、庭で作業中の庭師の方が動画に顔を出したり、拍手で参加したりと、ハンバートらしいほのぼのとした雰囲気がはまります。
中でも、私は、北千住と千手観音のエピソードが大好きです。余談ですが。
まとめ
結成から25年以上が経つ現在も、変わらぬスタイルで多くの人々に愛され続けているハンバートハンバート。彼らの音楽は、忙しい日常の中でほっと一息つける、まさに「心の故郷」のような存在と言えるでしょう。フォーク音楽の持つ温かさと、現代を生きる人々の等身大の想いを歌い続ける彼らの魅力は、これからも多くの人々の心に響き続けていくことでしょう。
ハンバート ハンバート朝ドラ「ばけばけ」主題歌配信、今冬に初の公式ベスト盤発売 https://t.co/p3oGVoP51a #ハンバートハンバート pic.twitter.com/m1nKooBq8t
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) August 26, 2025
おまけ:朝ドラ『ばけばけ』について
小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルとするオリジナルのストーリー。主人公の松野トキを髙石あかりが演じる。また、その夫レフカダ・ヘブンをトミー・バストウが演じる。
